あらすじ
ぽっちゃりな私にロックオン!シリーズ
時を経て再会した2人
イギリス留学を経て、価値観が大きく変わったかんた。
かつて愛したいちかとは別れ、それぞれの道を選んだ。
一方医師となったいちかは、目の前の命と向き合う日々を懸命に生きている。
かんたの父から援助された学費も、30歳で完済。
わずかな金額しか受け取ってもらえなかったが、それでも彼女の中で確かな区切りとなった。
節目として訪れた、かんたの両親との食事。
まるで本当の家族のように、変わらず温かく迎えてくれる二人。
「かんた、今は一人よ」
そう告げられても、いちかはただ静かに首を振る。
――もう、十分もらったから。
愛も、時間も、痛みも。
若かったあの頃には気づけなかった、彼の背負っていたもの。
それでも前を向いて生きていくと決めた今、
過去に戻ることはない。
これは、“もらった側”だった彼女が、
自分の足で立ち、未来を選び取る物語。
そして——
それでも消えない想いの、その先へ。