あらすじ
深夜二時、大学生の拓海のもとに、疎遠だった友人・梨乃からメッセージが届く。だが、その文章の多くは「縺ゅ 縺」と激しく文字化けしていた。拓海は面倒くささと「他人に嫌われたくない」という悪癖から、読める単語だけを都合よく解釈し、適当に話を合わせる。
「断捨離始めた」「思い切って処分しなよ!」
しかし、二人の『文字コード(見ている世界)』は致命的にズレていた。梨乃の画面に届いていたのは、拓海の能天気な発言が変換された「冷酷な殺人教唆」。拓海のささいな怠慢が、ストーカーに追い詰められた彼女を最悪のシリアルキラーへと育てる。
ついに100%文字化けした最後のメッセージ。それを修復ツールにかけたとき、拓海は背後の気配に気付く。