あらすじ
昭和二十年三月。
沖縄へ迫る未曾有の戦火を前に、陸軍情報将校・芹沢 迅は一つの事実を知る。
このままでは十万人を超える犠牲者が出る。
しかし、疲弊した軍に彼らを救う余力はなかった。
彼が辿り着いたのは、木更津海軍航空隊の天才技術士官・戸畑 凛、そして横須賀鎮守府司令長官・有馬 蒼介だった。
立場も信念も異なる者たちが、一つの目的で手を取り合う。
戦艦「大和」
空母「葛城」
空母「天城」
白亜の客船「阿波丸」
民間タンカー「日章丸」
―― 十万人の命を未来へ繋ぐために。
それは勝利のための作戦ではない。
一人でも多くの命を生かして帰すための航海だった。
戦争の時代にあってなお、人々を救うことを諦めなかった者たちの魂の物語。
―― 『 光夜 』 Ⅱ -蒼海の方舟-