あらすじ

王太子フェリクスの婚約者であり、王国会計院の監査官でもあるエステルは、王都の華やかな祝祭の裏で、北部防壁の補修費や避難民支援費が不正に流用されている事実をつかむ。 しかし、「数字ばかり見て国の未来を邪魔する女」と断じられ、王太子は星詠みの巫女ミレアを新たな婚約者に選ぶ。エステルは婚約も職も奪われ、魔獣被害と貧困に苦しむ灰土辺境へ追放されてしまう。 だが、彼女には前世の監査実務の知識と、物に触れるだけで“誰が何を負担し、どこへ利益が流れたのか”を読み取る特殊な力――《因果帳》があった。 王国が長年見捨ててきた辺境の「見えない借金」を知ったエステルは、住民たちとともに水路を直し、防柵を築き、公開会計による再建を始める。 ところが、辺境が立ち直り始めた途端、王都はその利益を奪うために動き出す。 不正を隠す王太子。横領を重ねる会計院長。祝祭の輝きのために、辺境の命を帳簿の外へ追いやってきた王国。 「未計上の損失は、必ず誰かが支払う」 婚約破棄された元王太子妃候補は、帳簿と契約書と仲間たちの力で、国そのものの赤字を暴いていく。 これは、捨てられた監査官が“正しく報われる仕組み”を取り戻し、王国にざまぁを突きつける再建ファンタジー。

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小説を読もう2026/07/02
  • 現在の作品婚約破棄された王国監査官は、辺境で「見えない借金」を清算する