あらすじ

旧校舎の外れにある郷土研究部。 部員は、現部長の葛城百花ただ一人。 町の古文書や郷土史料を整理しながら、静かな放課後を過ごしていた百花のもとへ、ある日、一人の後輩が訪れる。 朽ちた鳥居の夢。 見覚えのない五枚花弁の紋様。 首筋に残された、細い赤い痕。 ただの相談で終わるはずだった。 けれど後輩は失踪し、町外れにあったはずの道祖神は消え、誰もその異変に気付かない。 忘れられたもの。 記録に残らないもの。 世界が「なかったこと」にした名前。 怪異を信じない百花は、それでも目の前に空いた穴を見なかったことにはできない。 夕暮れの旧校舎で再会した“魔女先輩”とともに、百花は町に染み込んだ神隠しの痕跡を辿っていく。 その先にあるのは、神を招く家。 消された片割れ。 そして、地下に残された古い怨みだった。

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カクヨム
カクヨム2026/07/02
  • 現在の作品怪奇喰らいと怪奇譚