あらすじ
ぼくという人間には、意味なんてなかった。
眠れば死人も同然で、けれどつまらない義務感がぼくを蘇らせるのだ。
でも――
「嗚呼、世界は美しい。わたしの醜さも、貴様の醜さも――ありとあらゆる醜さも、この世界では美しく在る」
それはあたかも世界そのものを救済する輝きのように見えて、
ぼくはその姿にただただ見惚れていて、少女は美しく笑っていた。
強く咲き誇る向日葵のように、
けれど脆く儚い百合のように、
少女はなおも鮮烈に笑うのだ。
これは灰色の人生を生きていたぼくが、
鮮やかな色を取り戻していく夏の物語。
※不定期更新です。