あらすじ
過労死した俺が目を覚ますと、そこは黄巾の乱が始まる直前の後漢末だった。
しかも俺は、耳がやたら大きく、腕が膝まで届く――あの劉備である。
戦争なんて絶対に嫌だ。
関羽や張飛と義兄弟になるのも嫌だ。
安全な場所で昼寝をし、できれば一生ニートとして生き延びたい。
……そう思っていただけなのに。
恐怖で震えながら取った保身の行動は、なぜか「深謀遠慮」「聖人の徳」「覇王の器」として、周囲に盛大に誤解されていく。
関羽と張飛は勝手に義勇軍を作り、ならず者たちは忠誠を誓う。敵軍の少女、役人の愛妾、公孫瓚の従妹までが、妙な熱量で俺に寄ってくる。
これは、天下を取る気が一切ない劉備が、周囲の重すぎる勘違いによって、少しずつ逃げ道を失っていく三国志コメディである。