あらすじ

辺境都市ラステルの南通りには、さびれた雑貨屋《からすの止まり木》がある。 店主のグレン・ガロウズは、眠そうな目をした五十手前のおっさん。 子どもに飴をおまけし、孤児に掃除の仕事を与え、店番の少女リナに売上帳で叱られるだけの、どこにでもいる雑貨屋の親父だった。 だが、彼の店に来る者を泣かせた悪党だけは別だ。 孤児を「商品」と呼んだ犯罪商会。 法を盾に店を潰そうとする衛兵隊長。 薬と土地を奪う貴族。 王都暗部から来た処刑人。 そして、街そのものを殺そうとする帝国の影。 グレンは剣を抜かない。 派手な魔法も使わない。 使うのは、店に並ぶ縄、釘、油、分銅、裁縫針、石鹸、荷札。 ただの雑貨屋にある日用品だけで、魔法使いは詠唱前に潰し、騎士は剣を抜く前に折り、貴族は地位ごと吊るす。 彼の正体は、かつて王都で都市伝説と恐れられた元処刑人“黒縄の執行人”。 英雄ではない。 正義も語らない。 悪党をすべて裁く気もない。 ただ、自分の店に来る誰かを泣かせた相手だけを、罪に応じて後始末する。 これは、英雄になれなかった処刑人が、雑貨屋の店先から悪党どもの処刑台を組み上げていく物語。

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小説を読もう2026/07/02
  • 現在の作品辺境雑貨屋のおっさん、実は王都最恐の元処刑人でした 〜店の子を泣かせた悪党は、魔法を唱える前に日用品で後始末します〜