あらすじ
辺境伯令嬢オフィーリアは王子から婚約破棄される。
王に望みを聞かれた彼女の答えは
「新しい婚約者ではなく、働き口を。」
というものだった。
紹介されたのは賢者の塔。
しかし配属先は最下層ではないものの花形とはいえない鉄の塔。
そこは婚約者を奪った庶子リナが以前下働きをしていた場所だった。
鉄の塔では貴族の身分など意味を持たない。
薪を割り、
炉を焚き、
鉱石を運び、
魔導具を作り、
時には迷宮へ素材採集。
やがて彼女は塔の仲間とともに失われた古代技術を復元し始める。
その研究の果てに、
婚約破棄の裏に王国を揺るがす陰謀があったことを知る。
しかし彼女が最後に守ろうとしたのは、
失われた婚約でも名誉でもなく、
鉄の塔という居場所だった。