あらすじ

コウタは、ヒーローみたいなやつだった。  いつもみんなの前に立って、笑って、手を伸ばしてくれる。  怖くて動けない時も、泣きそうな時も、絶対に置いていかない。  マアカにとって、コウタはずっとそういう存在だった。  けれどある事故の日、マアカを助けに来たコウタは、大怪我を負った。  それでも目を覚ました時、コウタはまた、ヒーローみたいに笑ってくれた。  だからマアカは信じていた。  いつかまた、あの頃みたいに戻れると。  しかし高校二年の春。  数年ぶりに街へ帰ってきたコウタは、もう笑わなくなっていた。  仮想空間で剣を交える競技、エリシャルブレード。  その前大会優勝者でありながら、コウタはエリブレの話すらしようとしない。  誰よりも前に立っていたはずの少年は、自分の中に閉じこもっていた。  なら、今度はアタシが前に出る。  マアカは、コウタが立っていたエリブレの舞台へ飛び込む。  コウタの代わりに前へ立ち、いつか必ず、もう一度あの舞台へ引っ張り出すために。  かつて自分を助けてくれたヒーローを、  今度はマアカが立ち上がらせる物語。

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カクヨム
カクヨム2026/07/02
  • 現在の作品約束の輪郭~超身体能力剣術少女。強いのに泣き虫?かつてヒーローだった幼なじみを引っ張りだすって言ってる時には、もう泣いてます~