あらすじ
「金勘定しか能のないつまらん女め。お前との婚約は破棄し、辺境ソラリスへの追放を命じる!」
王太子アルヴィンからの非情な宣告。
しかし、公爵令嬢セシリアの内心は歓喜に打ち震えていた。
(やった……! これで面倒な王宮のしがらみから解放されて、完全フルリモートの引きこもり生活ができる!)
前世で社畜プログラマー兼せどらーだった彼女は、極度の面倒くさがり。
追放先の辺境のあばら屋に到着するや否や、彼女は自身の持つチート能力『魔法のプログラミング化』を起動する。
魔石をハードウェア、魔法陣をコードとして書き換え、無限に働く「自動化ゴーレム」たちを大量デプロイ(配置)。
「泥臭い労働? そんなのシステム(物理)にやらせればいいじゃない」
辺境から一歩も動かず、ふかふかのソファで優雅に紅茶を飲んでいるだけで、全自動で特産品が加工され、空飛ぶ物流コンテナが大陸中へ商品を運び、異世界版電子マネー『導管決済』でチャリンチャリンと莫大な富が振り込まれていく。王国唯一の天才会計士シリルも彼女のシステムに狂喜乱舞し、辺境は瞬く間に大陸一の経済特区へと変貌した。
一方、セシリアという巨大な経済のバランサーを失った王国の経済は、深刻な物価高騰と物流崩壊を引き起こし、破滅の足音を立てていた。
焦った王子が「戻ってきてくれ!」と泣きついてきても、セシリアの返答はただ一つ。
『エラー:そのリクエストは権限不足により自動ブロックされました』
これは、労働を親の仇のように嫌う合理主義の令嬢が、快適な引きこもりライフを追求した結果、うっかり世界経済を支配してしまう圧倒的カタルシス&コメディ。