あらすじ
都心の路地裏にひっそりと佇む、蔦の絡まる古びた洋館シェアハウス「すみれ荘」。
そこには、一つの絶対破ってはならないルールがあった。
——『住民のプライベートには深く立ち入らないこと』。
過去の因縁から「二度と裏の仕事には関わらず、平穏に生きる」と決意した元・天才フィクサーの相沢湊(あいざわ みなと)は、このすみれ荘で目立たない掃除係として、静かなモブライフを満喫していた。
しかし、その平穏は「深夜2時のキッチン」で、あっけなく崩壊する。
湊が夜食のためにキッチンへ向かうと、そこにはボロボロのジャージ姿で、髪をボサボサに乱しながらカップ麺を貪り、画面に向かってゲームの暴言を吐き散らす少女の姿があった。
それは、学園で「高嶺の花」と崇められる完璧超人アイドル——九条凛(くじょう りん)の、世間には絶対に見せられない『裏の顔』だった。
秘密をバラされたくない生活能力ゼロのズボラ令嬢と、平穏な日常を守りたい苦労人フィクサー。
二人の間で結ばれたのは、お互いの秘密を隠し通すための『共犯契約』。
さらに、一見平凡な他の住人たちも、実は全員がとんでもない「裏の顔」を持つ曲者ばかりで……!?
これは、普通の人間が一人もいないシェアハウスを舞台に、裏で全員のトラブルを完璧に片付ける影のフィクサーが、個性豊かな住人たちと織りなす、ドタバタ共犯群像ラブコメ!