あらすじ

獣になってしまう病 薄暗くて怖くて不気味な獣人たちの暮らしている魔の森の奥。 赤狼(あかおおかみ)は、いつものように薄暗くて怖くて不気味な魔の森の中で一人で大きな木の幹に背中をつけて、丸くなって顔を見えないようにして、泣いていた。 魔の森はとても深い森で、葉の生い茂る木々は高くて、大地は凸凹していて、その間に魔の森で暮らしている獣人たちが歩いたり走ったりするための小さな獣道があった。 少し雨に雨が降ったばかりだったから、木の幹も焦げ茶色の土もまだ濡れている。(魔の森の葉からぽたぽたと雨粒も落ちてきていた。なんだか魔の森も赤狼と一緒に泣いているみたいだった) 太陽に光がめったに差し込まない(魔の森という名前がこの森についたわけの一つだった)魔の森はほとんど一年中、朝も昼も薄暗い森だった。(夜は闇に包まれるようにして、本当に真っ暗になった)雨もよく降って、魔の森はいつもじめじめと湿っていた。そんな魔の森で獣人たちはまるで魔の森の中に隠れるようにして暮らしていた。 私はこんなところで一人でなにをしているんだろう? そんなことを真っ赤な目をしている赤狼は思った。

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小説を読もう2026/07/02
  • 現在の作品獣人たちの暮らしている魔の森で泣いてばかりいる赤狼あかおおかみといつも笑っている白狐しろきつね。