あらすじ

「お前の作る薬は、所詮その辺の草を煮ただけだろう?」 王太子セドリックに公衆の面前で婚約破棄を突きつけられた、薬師令嬢クレア・ウィンタリア。聖女と称えられる義妹ロザリアに「聖なる奇跡」の薬の手柄を横取りされ、『陰気で華のない令嬢』と侮られてきた彼女は――しかし、取り乱すことなく静かに頷いた。 なぜなら前世は過労で倒れた製薬研究員・佐倉雪乃。この程度の理不尽で心は折れない。 クレアが唯一持ち帰ったのは、誰もが『雑草だらけの枯れ庭』と嘲笑った庭の管理権だけ。だがそこに眠るのは、氷点下で雪の降る日にしか咲かない伝説の花――あらゆる呪いと毒を解く、世界に一株しかない奇跡の原料。その価値を知り、育て、薬にできるのは、この世界でクレアただ一人だった。 忠実な侍女リネットを連れ、彼女は庭ごと隣国の薬師ギルドへ華麗に転職する。 「命は救う。でも、踏みにじられた十年に対価は求める」 お人好しはもう卒業。前世の知識と鑑定スキルを武器に、雪庭で始まる第二の人生。残してきた国は三ヶ月後、その『雑草』に縋りつくことになる――。 甘党の竜人との出会いも添えて贈る、痛快ざまぁ&スローライフ物語。新しい春が、静かに始まる。

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小説を読もう2026/07/02
  • 現在の作品婚約破棄された薬師令嬢ですが、雪の日だけ咲く庭の花を全部抱えて隣国へ転職します ~その辺の草、世界に一株しかない伝説の花なんですけど~