あらすじ
ギャルゲー世界に転生した相良悠真が前世を思い出したのは、原作主人公・朝霧蓮が、原作には存在しない少女から告白されている真っ最中だった。
しかも蓮は、その告白を受け入れる。
その場には、蓮に想いを寄せていた五人の少女たちがいた。
幼なじみの天宮ひまり。
クールな生徒会長、黒瀬凛。
明るいギャル、夏目まどか。
健気な後輩、小鳥遊結衣。
静かな図書委員、水無瀬詩音。
それぞれが蓮から思わせぶりな言葉をもらい、少しだけ期待して、そして一斉に振られた。
さらに蓮は、親友ポジションだった悠真に言う。
「悪い。ひまりたちのこと、あとで頼めるか?」
いや、頼めるかじゃない。
お前が爆心地だろ。
その夜、悠真のスマホには五人全員から連絡が届く。
泣きたい幼なじみ。
怒りを整理したい生徒会長。
笑ってごまかすギャル。
妹扱いされた後輩。
大事な話を踏みにじられた図書委員。
悠真はただ、愚痴を聞く。
否定せず、茶化しすぎず、蓮の肩も持たずに。
だが、悠真には見えていた。
彼女たちの蓮への気持ちが少しずつ冷めていき、代わりに自分への好意が上がっていくのが。
最初はただの相談相手。
そのはずだった。
けれど、約束を守り、秘密を漏らさず、傷ついた気持ちを雑に扱わなかった悠真に、彼女たちは少しずつ目を向け始める。
一方、蓮は焦る。
自分は別の少女を選んだ。
でも、五人には今まで通り自分を好きでいてほしかった。
その身勝手な願いは、やがて彼女たち自身の言葉で否定される。
これは、原作主人公に選ばれなかった少女たちが、もう一度自分の恋を選び直す話。
そして、愚痴を聞いていただけの男が、なぜか全員から逃げられなくなる話である。