あらすじ
魔王の第一皇子ルシアス・ゼル・ノクタリオンは、次代の魔王に最も近い存在だった。
圧倒的な魔力。
最上位の魔法に届く才。
魔界でも並ぶ者のほとんどいない実力。
だが、父である魔王ヴァルザークは、彼に王位継承の条件としてこう命じる。
「民を知れ」
行き先は、魔界ではない。
神界を信じ、魔界を悪と教えられてきた人間界。
それも、魔界に抗う勇者候補を育てる王立アストレア学園だった。
名を偽り、血筋を隠し、魔力を黒環で封じたルシアスは、ただの編入生として学園生活を送ることになる。
勇者候補、神託者、貴族、魔術師。
自分を敵と信じる者たちの中で、魔王皇子は人間を学ぶ。
これは、最強であるがゆえに何も知らなかった皇子が、民を知り、正義を知り、王になる意味を知っていく物語。