あらすじ
奴隷の十二番の少年は、キリという王族の少女と出会った。十二番は彼女にはじめて親切にされ、その心を救われる。
だが十二番は、彼女と過ごすうちに、彼女からいま住んでいる城が、城の内部に人々を閉じこめているという秘密を聞かされて、彼女とともに、この時計の城から脱出しようと思うようになり、その方法を探りはじめる。そして彼は、反乱という手法に行きつく。
十二番は彼女を救いだすため、奴隷たちによる反乱を企てる。彼は、奴隷の中に子分を増やし、使われていない武器庫を見つけて武器をかき集めるなどして、その準備を着々と進めていく。
そして十二番は反乱を開始する。多くの奴隷を率いて兵士たちを制圧し、騎士たちを討ち倒して王の玉座をも支配下に置くが、この城の真の支配者である時計によって敗れ、短剣を腹に突き立てられる。だが懐に入れていた本に短剣は当たり、深くは突き刺さらなかった。彼は死んだふりをして機会を伺い、時計の油断を衝いて、魔法の剣を背後から時計に突き立てて、仕留める。
その後十二番は、奴隷の元十三番だった現在の十二番と影になったキリの二人を城から脱出させ、自らは喉を掻き斬ってその命を絶つ。
元十二番が反乱を起こし、しかし時計によって敗れた夜。奴隷の十三番は、元十二番の死の偽装によって新たな十二番となり、漆黒の影の姿となった少女と出会う。口も利けない影だったが、彼はその影がキリであることを見抜き、彼女を助け出すことを誓う。
それから奴隷の十二番の少年は、影と毎晩逢い、その関係性を深めていき、影と口づけをする。
だがそうしながらも十二番は、影と毎晩会いながらも脱出の方法を探り、ついに時計と遭遇するが、時計が元十二番によって殺害され、脱出の機会を得る。彼は影とともに城を脱出し、近くの警察に保護されて警察署へとむかう。それから彼は自分と影に、スレイブとシャドウという名をつけて、二人で生きていくことを誓いあう。