あらすじ

【新アカウントで再投稿しています。バックアップあるので全て復元します。詳しくは近況ノートをご覧ください】  魔王は討たれ、世界は救われた。  けれど勇者セルヴィンだけが、誰の前にも帰らなかった。    魔王戦の最後、聖女の結界が砕けた瞬間。  勇者は聖女を庇って瘴気を浴び、角と鱗を持つ異形の化け物に成り果てていた。  この姿を仲間に見せられないまま、彼は山奥の洞窟へ消える。  やがて「山の化け物調査」の依頼で山に入った聖女フィーネは、気づいてしまう。  自分を殺せたはずの化け物が、泣く自分の頬にそっと触れたこと。その触れ方を、自分が知っていること。  ——結界が破れたから、あの人はこうなった。私が壊したなら、私が治す。  翌日から、聖女の通い妻が始まった。掃除をして、料理を作って、匙で口元へ運んで、治癒の魔法をかけて、「勇者様」と笑いかける。喋れない化け物がどれだけ困惑しても、彼女は止まらない。「明日も来ますね」  言葉を失った元勇者と、押しの強さが服を着たような聖女。返事のない日々を重ねた先で、彼の喉はやがて、彼女の名の最初の一音を取り戻す。絞り出した「……こ、ない、で」への返事は、満面の笑みの「嫌です」だった。  喋れない化け物×押しかけ聖女が紡ぐ、正体隠し×通い妻の再生ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/07/02
  • 現在の作品魔王討伐と引きかえに異形の怪物に成り果てた元勇者ですが、パーティメンバーの聖女ちゃんが通い妻をやめてくれません