あらすじ

極寒の網走刑務所から、沢田は出所した。 胸にしまっていたのは、若き日に愛した女性・妙子から届いていた数多くの手紙だった。 しかし、その手紙はある日を境に途絶えていた。 最後の手紙に記されていた大阪・堺へ向かう沢田。 そこで彼を待っていたのは、失われた時間と、消えることのない過去だった。 月の光、海の記憶、ラベンダーの押し花。 寄せては返す記憶の波の中で、沢田は妙子との愛、罪、喪失、そして赦しに向かっていく。 これは、失われた愛を取り戻す物語ではなく、過ぎ去った時間を抱えながら、人がもう一度生きていくための物語です。 本作は『月海』(幻冬舎ルネッサンス刊)として出版された作品です。 出版社に確認のうえ、連載形式で改めて掲載しています。 *本作には、性暴力を示唆する場面、暴力、放火、心身の傷に関する描写があります。直接的な描写は抑えていますが、苦手な方はご注意ください。

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小説を読もう2026/07/02
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