あらすじ
所属する事務所の社長と大喧嘩の末、音楽業界を干され、深夜の大型商業施設「グランドモール・カナタ」の夜間警備員となった元音響エンジニアの相馬健治。
広大な吹き抜け構造が不気味に反響する館内で、彼は初巡回の夜、自分の足音にわずかに遅れて響く「不自然な足音」を耳にする。ただの壁のエコーだと自分を納得させようとする相馬だったが、怪異は次第にエスカレート。無人の地下駐車場から聞こえる謎の音、そして暗闇から響く「自分と全く同じリズムの呼吸音」——。
先輩警備員の大滝は「気にするな」と一蹴するが、彼の耳栓はなぜか血で薄汚れていた。
この館に潜む、おぞましき「音のルール」とは?
すべての日常の音が恐怖へと反転する、戦慄のサイレント・サスペンスホラー。