あらすじ
「あなたの瞳は、気味が悪い」
婚約者にそう吐き捨てられ、私は「無能」の烙印と共に婚約破棄された。
人の魂の色が視えるだけの異能・魂視。戦にも社交にも役立たないと、誰もが嘲笑った。
行き場を失った私が逃げ込んだのは、誰も近づかない「竜の眠る廃墟」。
そこで視てしまった。五百年眠り続ける竜王の魂の色――それは、私とまったく同じ色をしていた。
「……やっと、見つけた」
目を覚ました竜王は、私を一目見るなり跪いた。
「お前が、俺の番だ」
無能と蔑まれた瞳は、竜にしか視えない運命の証だった。
世界最強に選ばれた令嬢の、絶対強者の溺愛と静かなる逆襲が、今始まる。