あらすじ
江戸幕府による鎖国政策により、日本と貿易出来る西洋国は蘭国と呼ばれたオランダのみであった時代の西海道、現在で言う九州地方、貿易の都である長崎の比較的近郊。
海を見ることを夢見る忍びの少女鈴璃は、追手を振り切りつつも海を目指して懸命に竹林を駆けていた、自身の宝物である半分に欠けた貝殻を胸に抱きしめながら。
14歳を迎えたばかりの忍びの少女は、果たして海にたどり着くことは出来るのだろうか?
彼女の宝物である欠けた貝殻に込められた想いとは?
はるか西方の異国オランダ、その首都アムステルダムからいくつもの海を越えて旅してきた少年シフォン・ファン・クラーヌとの出会いが、忍びの里で育った少女鈴璃の運命を大きく変えようとしていた――。