あらすじ
ある日――私・蔵森 鞠乃(小五)のクラスに、入学以来ずっと欠席していた男子が復帰してきた。
彼の名前は、ドクトル山田。
ドクトル山田は民俗学っていうムズい学問の研究者で、小学生なのに何冊も本を出版してるド天才。
だけど、ほら、天才とアレは紙一重って言うでしょ?
ドクトル山田は、頭が良すぎて、ちょっとアレの方角にいた。
たまたまとなりの席になった私は、彼と友だちになる。
彼が持ってる謎のシール帳には、色んな意味わかんないシールが入ってて、彼はそれを使って色んな怪異を解決していくんだ。
うん。
たぶん、解決してるんだと思う。
第一話:影釘
なんでかわかんないけど、私は友だちができない。
これ、私のキャラに問題があるのかな?
そう思ってた私は、ドクトル山田に言われる。
「おそらくあなたは、これからも永遠に友だちなんかできないと思いますよ」
え? な、なんで?
その理由は、私の『影』にあると、彼は言う。
第二話:クロイラ
私たち五年生は、学校の裏にあるカンブリ山に遠足に行くことになる。
だけどドクトル山田は、「危険だ!」とそれに警鐘を鳴らした。
その理由は、その山にモノノケが出現するというウワサがあったから。
ドクトル山田は、「明日は参加しない方がいい! 欠席してください!」って私に言ってきたんだけど――やっぱ遠足みたいな楽しいイベント、欠席するのってもったいなくない?
だから私は、参加した。
すると――なんだか色々とヤバいことになってきたのです。