あらすじ
目が覚めたら、世界中の人間がゾンビになっていた。
車は走り、テレビはついたまま、生活の音だけが取り残された街で、私はただ一人、まだ人間のままだった。
学校で、同じように正気を保った「君」と出会う。
君が引いた一本の白い線の内側だけが、私の歩ける世界になった。
缶詰を探しに行くことをデートと呼ぶ君の隣で、私は少しずつ、指の傷が塞がっていくのに気づく。
これは好きという気持ちなのか、それとも、他に誰も見えないからそう感じているだけなのか。
白黒つけるために、私は白線の外へ出た。
答えは、思ってもみない形でやってきた。