あらすじ
達也(たつや)は、父と母と姉の4人家族の家で育った、ごく普通の高校1年生。数年前から自分の家の中に漂っている淡い違和感を、密かに気にしている。
そういえば母の真希子(まきこ)は、なぜ家でカレーを作らなくなってしまったのだろう? 達也は、同じように感じているらしい姉・紗香(さやか)の考えを訊こうとするが、姉はごまかしてしまう。父の紘一(こういち)は、達也にとっては普通にいい親だが、どうも紗香はそう思っていない様子で、大学受験が上手くいけば家から出ていくつもりだと、達也に打ち明ける。
無条件に家族を信頼していた高校生男子が、「大人の事情」に気づいて戸惑う物語。谷川俊太郎(詞)・萩京子(曲)の歌曲「ひみつ」をイメージしてみました。
綺想編纂館 朧さまの7月の物書き企画「文披31題」2026年バージョン。今年もいただいているお題を毎話使って書き進めます。