あらすじ
毎朝7時、秘密の15分から始まった軌跡。すれ違った季節を越え、それはあなたと私の大切な大切な、宝物の時間になる。
毎朝午前7時の電車。
隣のドアの前に立つのは、陸上部長距離エースの真鍋くん。
三橋絵梨花(高3)
特進クラス。教育実習生との出会いで、国語教師を目指している。
真鍋大樹(高3)
スポーツクラス。全国大会出場を目指す、長距離のエース。
偶然から始まった彼との「15分」の秘密のやり取りは、受験を控えた絵梨花にとって、何よりも大切な宝物になっていく。お互いにエールを送り、その存在を力に変えていく二人。
けれど、ようやく距離が縮まりかけた冬。
合格発表を目前に、二人に突然の別れが訪れる。
失意の中、目標に向かって走り出した彼からのメッセージを胸に、絵梨花もまた、大学で教師になるための努力を続けていた。
そして数年後、止まっていた二人の時間が、運命の場所で再び動き出す。
電車の窓から差し込む光のように瑞々しく、切なくも温かい、二人の『軌跡』の物語。