あらすじ

遥かなる過去に神が創造した生き物たちは次々と絶滅への道を歩んだ。そしてついに、地上に残された生き物は人、豚、キャベツの三種のみ、という時代が到来した。豚は家畜豚と野豚に分けられる。野豚はときに大発生して、キャベツを食い尽くしながら行進する。狂暴化した野豚の群れは人間の街をぶっ壊すこともあった。  旅人吉田ロンドンは生きている化石を探して世界を旅していた。彼は三種しか生き物がいないつまらない世界で面白いものを求めていた。酒場でキャベツ酒を飲みながら、野豚が空前の大発生をし、豚王国の首都ブダペストに向かって行進しているという噂を聞く。豚王国は世界最大の軍隊と豚農場を所有する超大国である。ロンドンは豚王軍対野豚の大群の戦いを見たいと熱望し、ブダペストへ向かう。  ロンドンは滅び去った古生物の研究をしていた。豚王とその娘キャベツ姫に古生物の講義をし、ふたりに気に入られる。ロンドンとキャベツ姫は恋をする。気分屋で凶暴で娘を溺愛する独裁君主、豚王は娘とつきあうロンドンを破滅させようとして、野豚迎撃軍の司令官に任命する。彼に与えられた兵力はわずか一万。巨大な野豚の群れに対抗するには絶望的な寡兵だった。ロンドンは知謀の限りを尽くして戦うが……。  遠未来思考実験小説、全56話。  カクヨム10テーマ小説コンテストポストアポカリプス部門選考委員セレクト賞受賞作。

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カクヨム2021/04/07
  • 現在の作品人と豚のハルマゲドン