あらすじ

高校には、誰も気にしない階段がある。 校舎の西側。 普段ほとんど使われない古い階段。 その階段には、昔から一つだけ噂があった。 「3段目だけは踏むな。」 理由を知っている人はいない。 先生に聞いても笑ってごまかされる。 先輩も「気にすんな」としか言わない。 主人公・春人も最初はただの噂だと思っていた。 ある日の放課後。 友達とふざけながらその階段を上る。 一段目。 二段目。 そして── 三段目を踏んだ。 何も起きない。 「なんや、ただの噂やん。」 笑いながら帰宅する。 その日までは。 翌朝。 学校へ行くと、違和感があった。 担任が違う。 クラスメイトの一人がいない。 誰に聞いても、 「最初からそんな人、おらんやん。」 と返される。 主人公だけが覚えている。 世界が少しだけ変わってしまったことを。 それから主人公は気づく。 三段目を踏むたびに、世界が少しずつ変わっている。 家族。 友達。 将来。 自分の性格。 少しずつ。 本当に少しずつ。 だから誰も気づかない。 でも最後に分かる。 変わっていたのは世界じゃなかった。 主人公自身だった。 ラスト もう一度、あの階段へ向かう。 一段目。 二段目。 主人公は足を止める。 三段目を見つめる。 そこで初めて気づく。 三段目には、小さく文字が彫られていた。 「ここから先は、後戻りできない。」 主人公は静かに笑う。 そして一歩踏み出す。 物語はそこで終わる

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小説を読もう2026/07/02
  • 現在の作品3段目の階段