あらすじ
二十年前、世界各地に突如として出現した“ダンジョン”。
そこには人智を超えたモンスターと、現代科学では再現不可能な魔道具、
そして人類に超常の力を与える≪ステータス≫と≪カード≫が存在していた。
十五歳以上でダンジョンに足を踏み入れた人間は、≪ステータス≫と≪カード≫を扱う"枠"を得る。
武器、スキル、召喚――それらを扱う枠の数こそが強さの指標。
多くの人間が平均三~八枠を持つ中、探索者へ入学した少年・九条導のステータスは――全枠0。
武器も魔法も使えない。 モンスターとも契約できない。
それでも幼い頃から憧れ続けたダンジョン探索を諦めきれず、彼は身体一つで迷宮へ挑み続けた。
だが無茶な探索の末、彼は致命傷を負い、幼馴染の少女まで巻き込んで怪我をさせてしまう。
「……お前は、もっと強い奴と組め」
そう言って彼女を突き放した少年は、なおも一人きりで最低層へ潜り続ける。
夢を捨てきれず、泥だらけで足掻き続けたその先で――誰にも見えない“隠されたステータス”へ辿り着く。
彼の≪特性≫。 それは、自らのステータスそのものを“再構築”する力だった。
「枠がない」のではない。
「自由に決められる」のだ。
最強パーティで世界最高峰へ駆け上がる幼馴染。
必ず隣に立つと誓い、底辺から這い上がる落ちこぼれ。
いずれ、ダンジョンの真実へと踏み込む者達の物語である。