あらすじ
「あの……植物に関する依頼はどこですか?」
冒険者ギルドに、一風変わった冒険者が現れる。彼女の名前はフェイ。
フェイは魔法使いでありながら、危険相応に報酬も高額で人気がある魔獣討伐には目もくれず、植物関連の地味な依頼ばかりを引き受ける。
「なんで、って……私、植物医なので」
フェイ曰く、冒険者はあくまで副業で、本業は『植物医』。
そんな彼女が冒険者をしている理由はただ一つ。行方知れずの師匠を探すためだった。
精霊眼のせいで親に捨てられたフェイを拾ってくれた、育て親で、師匠で、大恩人のエルフ──キーラン。
彼は旅に出たあと、なんだか不穏な手紙を最後に行方知れずになっている。
(師匠は、何かを隠してる……?)
彼の足跡を辿りながら、フェイはエルフ仕込みの豊富な知識と精霊眼を活かして、草木の診断や手入れを行う。
そして時には、狂い咲きや祟りなど、原因不明の摩訶不思議な事件の解明に乗り出すことも……!?
これは、人が苦手な少女が、植物を診て、人を知って、少しずつ世界を広げていく物語。
—------------------------
異世界ファンタジー×お仕事×謎解きに、ほんのり温かくて切ないヒューマンドラマを添えて。