あらすじ
目が覚めたら、俺は最弱の生命だった。
目もない。手足もない。名前もない。あるのは「まだ消えたくない」という本能だけ。
けれど俺には、ひとつだけ異常な力があった。
死ぬたびに、前の命で得た経験と能力を次の形へ引き継ぐ固有スキル――《継承進化》。
白い毒が海を満たし、古い支配者たちが滅びる時代。
牙を持つ怪物たちが世界を食い荒らす時代。
乾いた大地、巨大な森、空から落ちる火、夜に隠れて生きる弱者たち。
世界は何度も俺を殺そうとする。
だがそのたびに、俺は少しずつ強くなる。
これは、最弱の命に転生した俺が、幾度もの絶滅イベントを乗り越え、やがて“考える者”へ至るまでの物語。
そして最後に俺は知る。
この長すぎる旅が、誰に語るためのものだったのかを。