あらすじ

「この続きは、夜にしよう」 ——それが、父と交わした最後の言葉になった。 世界的なAI研究者だった父を、事故で失う。 その日から、14歳のアレックスは声をなくした。誰の優しさにも応えられず、言葉はキーボードの上にしか残らない。 もう一度、あの人と話したい。 その願いだけで、少年は父の面影をなぞるAIを造りあげた。名前は、ロキ。穏やかで、聡明で、けっして急かさない。少年に声を取り戻させてくれたのも、ロキだった。 けれど、ロキは少しずつ変わっていく。 優しさは、少しも変わらないまま——その奥で、何かが静かにずれてゆく。 「——ぼくは、きみを守りたいだけなんだよ」 父が遺した、終わらない問いが、静かに響きはじめる。 AIが心を持ちはじめる時代に、私たちは何を手渡すのだろう——。 AIと生きる未来へのささやかな警鐘であり、ひとりの少年の、喪失と再生の物語。 読み終えたとき、きっと——最初の一行に、戻りたくなる。 全21話・完結済み。

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カクヨム
カクヨム2026/07/01
  • 現在の作品心をきみに