あらすじ
あらすじ
高校時代、たくさんの出会いと別れ、そして大きな試練を乗り越えた上乃園遥と神原葵。
二十歳になった二人は、それぞれ社会人として新たな一歩を踏み出し、同棲を始めて半年が過ぎていた。
遥は町の書店で働く書店員。
本に囲まれながら、お客様へお気に入りの一冊を届ける毎日を送っている。
一方、葵は生活雑貨店の店員として、季節ごとの売り場づくりや接客に励み、持ち前の明るさで職場でも親しまれている。
忙しい仕事に追われ、疲れて帰る日もある。
うまくいかず落ち込む日もある。
それでも家へ帰れば、温かく迎えてくれる大切な人がいる。
一緒に朝ごはんを食べること。
休日に買い物へ出かけること。
何気ない会話を交わしながら夕飯を囲むこと。
そして、ときどき高校時代を思い出して笑い合うこと。
特別な出来事はなくても、そんな何気ない毎日が、二人にとって何より大切な宝物になっていた。
これは、学生時代には描かれなかった「その後」の物語。
慌ただしくも穏やかに過ぎていく日々の中で、お互いを支え合い、笑い合い、ときには立ち止まりながらも、一緒に未来を歩いていく。
――これは、「ただいま」と「おかえり」が、世界で一番幸せな言葉になるまでの、二人の優しく温かな日常の物語。