あらすじ

「知り合いのふりをして」 終電を逃した駅裏で、疲れきった会社員・陽介にそう囁いたのは、上着から白い翼がはみ出した少女・セラだった。 セラは、空の上の社会で『正しい存在』であり続けることを求められてきた、翼人の令嬢。地上にいられる期限は、七日間。 自販機の使い方も知らない彼女を、陽介は「少しだけ」のつもりで部屋に連れ帰る。 ファミレス、終電、深夜のスーパー、昼の街。案内するほどに、何もなかった部屋は、少しずつ二人のものになっていく。 そして七日目。空へ戻る約束の時刻と、地上を走る最後の電車が、同時に近づいてくる。 帰る場所は、誰が決めるのか。 ――正しい場所にいることと、幸せであることは、違う。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/07/01
  • 現在の作品白翼の終電