あらすじ
天界の王の娘として生まれ、次期女王と呼ばれた少女・羽琉(はる)は、ある夜、掟を破った。
名前も知らない人間の少女を救うために。
翼を断ち切られ、地上へ追放された羽琉。
そこで待っていたのは、命令違反を犯してまで追いかけてきた幼馴染・架(かける)と、
空から見ているだけだった、人間たちの世界。
不完全で、非力で、それでも懸命に生きる人々。
力を失って初めて知る。
人は誰かの奇跡を待たなくても、立ち上がれることを。
それを教えてくれたのは、
天界でもなく、奇跡でもなく――
地上で出会った、ごく普通の人たちだった。
完璧な正解なんて、どこにもない。
それでも私は、人を信じたい。
翼を失った天使が、地上で”幸せ”を知る物語。