あらすじ

「お前のような無能、Sランクパーティーには不要だ」 戦闘スキルがすべて『F』──そう鑑定された薬師の青年イチカは、貴族出身のリーダーによってダンジョン最深部の手前で追放されてしまう。回復薬の精製も、罠の解除も、撤退ルートの確保も、すべて陰で支えてきたというのに。 しかし彼には前世の知識と、もう一つ秘密があった。それは祖父が遺した、飴色に経年変化した一点物の革手袋。 上位魔物ブラッドオーガに襲われ、死を覚悟したその瞬間──右手の手袋が、勝手に動き出す。受け流し、いなし、急所を穿つ。それはまるで、孫を守るためだけに洗練された古武術の技だった。 『この手袋がいつかお前を守ってくれるからよ』 皮革職人にして、若き日に護身術を極めた祖父。不器用な孫を案じた、深い愛情。その想いが今、魔物を殴り倒す。 「……はいはい、わかりましたよ。じいちゃん」 証拠の魔道具はすべてを記録していた。無能と侮られた薬師の逆転と、祖父との絆の物語が、ここに始まる。 スカッと追放ざまぁ×心温まる祖父との絆。じいちゃんの手袋は、次の誰かを守るために、また震える。

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小説を読もう2026/07/01
  • 現在の作品無能と追放された薬師ですが、祖父の革手袋が勝手に魔物を殴り倒すので困っています ~じいちゃん、報われたよ~