あらすじ

【『信長公記』『ルイス・フロイス日本史』に名を刻まれた、幻の英雄】 かつて楠木正成が駆け抜けた南河内――。 現在の大阪府河内長野市に実在した山城・烏帽子形城(えぼしがたじょう)もまた、激動の戦国乱世における激しい攻防の舞台であった。 城を守る小領主のひとり、伊地知文太夫(いじち ぶんだゆう)。 彼は堺の豪商・小西隆佐の元で、のちに天下に名を轟かせる少年・小西行長と運命の出会いを果たす。 やがて三好長慶の家臣団らと共にキリスト教へ帰依し、激動の「キリシタン武将」としての人生が幕を開けた。 ――しかし、時代は彼を平穏にはおかない。 覇王・織田信長。天下人・豊臣秀吉。 歴史の巨頭たちの覇権争いに巻き込まれながら、文太夫は乱世の荒波へと身を投じていく。 ・宿敵・根来衆の猛攻に耐え抜いた、烏帽子形城の死闘 ・奪われた城をわずか「一夜」で奪い返す、決死の奪還作戦 ・鉄甲船率いる九鬼水軍と共に毛利軍を迎え撃った、木津川口の戦い ・稀代の天才キリシタン武将・高山右近との、熱き義兄弟の契り ・本能寺の変、そして秀吉の「伴天連追放令」による、あまりにも非情な宿命 城を追われ、小西行長を頼って肥後、そして天草の地へ。 戦国から安土桃山時代を信仰と共に駆け抜けた男が、最期に選んだ引き際とは――。 断片的な歴史資料に頻繁に名前が登場しながらも、これまで広く語られることのなかった伊地知文太夫の生涯。その失われたピースを一部の創作を交えて「一本の線」へと紡ぎ出した、知られざる戦国大河ロマン、ここに開幕!

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カクヨム
カクヨム2026/07/01
  • 現在の作品えぼしの城のキリシタン