あらすじ
貴族制度と吸血鬼が現代日本に共存するこの国で、吸血鬼にとって初吸血とは「成人」と認められる神聖な儀式。
それを終えるまで、たとえ百歳でも社会的には子供のままだ。つまり、吸血童貞である。
名門ヴァレンシュタイン侯爵家の令嬢にして、齢百歳の吸血鬼・ルチア。
恥ずかしがり屋で隠れヤンデレな彼女には、致命的な弱点があった——興奮すると伸びるはずの牙が、緊張のあまり一向に「勃牙」しないのだ。
そんなルチアに政略結婚という運命が訪れる。お見合い相手は、ミルクティー色の髪が眩しい現代ギャル・日葵。
家事万能、距離感バグり、そして恋愛経験はゼロという「無自覚誘い受け」の権化だった。
「ルチアちゃん、ご飯にする?それとも……あたしにする?」
なんて言葉を真顔で放ちながら、日葵は無意識のうちに毎晩ルチアの理性を粉砕してくる。
格好よく愛したいのに、恥ずかしさでヘタレた挙句、肝心の牙すら立たない——そんなルチアの百年の沽券は、毎晩ボロボロだ。
新婚同棲、学園生活、そして深まっていく絆。
不器用な吸血鬼と無自覚な人間の、焦れったくも尊い純愛百合コメディ、開幕。