あらすじ
理不尽に追放された者が《逆境祝福》で覚醒し、古巣にざまぁする世界。
その結果、人々は復讐を恐れ、無能も横領犯も加害者もクビにできなくなっていた。
パーティーも商会も騎士団も、問題児を抱えたまま腐っていく。
そんな世界で、前世でも嫌われ役だった男ダンは、追放通知代行業〈クビキリ堂〉を始める。
依頼主に代わって証拠を集め、正当な解雇理由を積み上げ、相手の痛いところを言葉で抉って追放する。
罵倒も殺意も復讐決闘も、彼にとっては生きている実感をくれる“ご褒美”だった。
だが、追放した天才魔術師フィオナはなぜか頬を染めて押しかけ助手になり、正義感の強い女騎士ロッタは彼を止めるつもりで付きまとい、さらに彼を守ろうとする者まで現れ始める。
本人はすべてを「極上のヘイト」だと思い込んでいるが、周囲の感情はどう見てもそれだけではない。
一方、星見の塔では、ダンに集まり続ける憎悪が危険な数値を示していた。
嫌われすぎた者は、やがて世界から“魔王”と認定される。
これは、嫌われたい追放代行人が、正論と証拠で腐った組織を切り捨てながら、なぜかヒロインたちに執着され、本人だけが好意に気づかないまま魔王化の危機へ突き進む、勘違い追放代行ファンタジー。