あらすじ
※本作は『双国ノ巫女』第四章の続きです。
崩壊は、静かに始まった。
魄喰に侵されたテュエルは、理性を失い、
愛するはずの相手へ――刃を向ける。
その絶望の中で、
レイラは初めて“愛している”と口にした。
その一言が、
壊れかけた心を、引き戻す。
やがて覚醒する巫女の力。
魄喰を打ち破り、
三人は――新たな関係へと辿り着く。
愛し合いながら、
ぶつかり合いながら、
それでも“共に在る”ことを選んだ三人。
だが――その均衡は、長くは続かない。
妖界の歪みは広がり、
レイラは異形の手に引きずり込まれる。
間一髪で救い出したシャガルは、
“守れなかった恐怖”を知る。
そして彼は決断する。
愛する者を守るため――
自ら、離れることを。
これは、
壊れて、繋ぎ直して、
それでも手を離さなかった三人の物語。
そして――
愛したまま別れることを選んだ、一人の王の物語。