あらすじ
【※注意事項】
本作には、19世紀半ばのアメリカ社会を忠実に描写する目的で、人種差別的な表現、および理不尽な暴力描写が含まれています。これらは決して差別を肯定・助長するものではなく、当時の過酷な現実と、それに知略で立ち向かう主人公たちの姿を描く上で不可欠な要素として取り入れています。あらかじめご了承の上、お読みいただけますと幸いです。
【あらすじ】
「気合いや奇跡で世界は覆らない。ならば、奴らの作った資本と法の穴を突く」
1849年、カリフォルニア。黄金郷と持て囃されるその地は、狂乱のインフレと死の熱病、そして「白人の法」が支配する泥まみれの地獄だった。
東部の巨大銀行から横領の濡れ衣を着せられ、追手から逃れる冷徹な元エリート会計士・チャールズ。
南部の農園から家族の自由を買い戻すため、己の肉体一つで西へ向かう逃亡奴隷の青年・ビリー。
船底で出会った、生まれも肌の色も性格も正反対の二人は、生存のために「頭脳」と「肉体」を補い合ういびつなバディとなる。
チャールズの地質学の知識とビリーの圧倒的な腕力により、ついに未曾有の大金脈を掘り当てた二人。しかし、当時のアメリカでは黒人の証言能力や財産権は法的に一切認められていなかった。圧倒的な暴力と、理不尽な「白人の法律」を盾にする大企業によって、二人は文字通り全財産を合法的に強奪されてしまう。
絶対的な絶望の淵で、チャールズは静かに算盤を弾き始める。
持たざる二人が選んだ逆転の武器は、「複式簿記」「法人格という抜け穴」そして「悪魔の空売り」
白人社会が都合よく作り上げた差別的なシステムそのものを逆利用し、最も狡猾な“金融と法の暴力”で、悪党どもから全てを毟り取る!
史実の過酷な黒人差別や泥臭い西部開拓時代のリアルを容赦なく描き出しながら、絶望的な状況を「知略」でひっくり返す痛快・歴史バディ活劇。
泥水と黄金に塗れた、サイテーで最強の二人が今、アメリカという国家のシステムに喧嘩を売る!