あらすじ
高校三年生の春。進路も決まらず、何かに打ち込んだ記憶もない黒澤瞬は、祖父の家で古い「ミニDVカメラ」を見つける。
「下手でもいいから、最後まで撮れ」
祖父の言葉に背中を押された瞬は、映画を撮ることを決意する。
巻き込んだのは、クールな読書家の幼なじみ・小津(脚本・録音)と、毒舌な写真部の女子・北野(カメラマン)。
そして、立入禁止の屋上で、誰にも聞かれないように歌っていた少女・市川カノン。
演技なんてしたことがない。屋上の撮影許可は下りない。ラストシーンは白紙のまま。
不器用な四人がぶつかり合いながら、文化祭での上映に向けて「自分たちだけの映画」を完成させるまでの、不格好で眩しい青春の記録。