あらすじ

「お嬢様が勇者パーティーを追放されたですって!?」 王命を受けて魔王討伐へ向かう勇者パーティー。 その補佐役として同行していた公爵令嬢エレノアは、ある日突然、勇者アレクから追放を告げられる。 理由は、戦えない者は足手まといだから。 通行許可証の確認。 聖水の管理。 食料の計算。 神殿への祝福申請。 領主への報告書。 負傷者が出た場合の搬送手配。 それらすべてをエレノアが整えていたことにも気づかず、勇者たちは彼女を追い出してしまう。 その報告を聞いた公爵家侍女マリベルは、静かに外套の留め紐を引きちぎった。 「ぶっ殺してやりますわああああああああああああああああ!」 黒塗りの鉄扇を手に、魔境入口の宿場町へ向かうマリベル。 一方その頃、勇者パーティーは早くも詰んでいた。 通行許可証はない。 聖水は濁っている。 食料は足りない。 地図は読めない。 神殿の祝福も、エレノアを足手まといと呼んだせいで聖女リリアーナに拒否される。 そこへ現れたのは、騎士団と王城と大神殿を正座させた、ただの侍女であった。 剣士は正座。 魔法使いも正座。 弓使いは自主的に正座。 神官も正座。 聖剣を落とした勇者も、もちろん正座。 「支える仕事を足手まといと呼んだ方々ですので」 マリベルは美しく微笑む。 「まずは布巾の絞り方から学んでいただきます」 これは、勇者を倒す話ではない。 勇者に机を拭かせる話である。 武器は忠誠心。 防具はエプロン。 必殺技は、完璧な礼儀作法。 お嬢様を追放した勇者様方。 ただの侍女が、支える仕事の尊さを叩き込ませていただきます。

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小説を読もう2026/07/01
  • 現在の作品【連載版あり】番外編:お嬢様が勇者パーティーを追放されたですって!? ぶっ殺してやりますわああああああああああああああああ!!!!