あらすじ
深夜の静寂に響く、無機質なタイピング音。
フリーランスのエンジニアである主人公は、日々のコーディング作業中、VS Codeの拡張機能に見慣れないプラグイン『Flesh_Compiler』がインストールされていることに気づく。
冗談半分でJSONファイルに「隣人の名前」と「錆びた歯車」のモジュールを記述し、ターミナルで実行コマンドを叩いた瞬間――壁越しに、隣人の絶叫と骨が砕ける音、そして重低音のモーター駆動音が響き渡った。
コード一つで人間の肉体を「武器人間(スクラップ)」へと強制的に書き換える神の権限。
しかし、ターミナルに流れるエラーログは、やがて主人公の予測を裏切り始める。
適合し、生き延びた武器人間たちによる自己増殖。人間を生きたままバッテリーとして繋ぎ合わせる肉と鉄のインフラ化。
日常の作業環境(デスクトップ)から始まった小さなバグは、やがて東京を血みどろのディストピアへとコンパイルしていく。
実際のコードとエラーログが物語を侵食する、新感覚のリアル志向バイオメカニカル・ホラー。