あらすじ

深夜零時になると、屋台が出る。 店名はなく、主の顔は誰も覚えていない。そこで食べたラーメンの味は、その人間が最も深く抱えているものを映し出す。そして朝になると、食べた者は少しずつ、周囲の記憶から消えていく。 過労で限界を迎えた若手社員・佐伯悠真。暴力衝動を抱える元ボクサー・坂本大河。承認欲求に囚われたインフルエンサー・田中美咲。言えなかった言葉を飲み込み続けた訪問介護士・高橋里帆。 四人が一人ずつ、深夜の路地に引き寄せられ、消えていく。 噂を追う怪異譚研究家・神谷朔は、屋台の正体に辿り着こうとする。だが調べるほどに見えてくるのは、怪異ではなく、誰にも言えなかった人間の疲弊だった。そして神谷自身もまた、深夜の匂いに気づいた時には、もう遅かった。 「救いの顔をしたものが、一番危ない」 誰かに温められることを待ち続けた者たちの、都市伝説ホラー。

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カクヨム
カクヨム2026/07/01
  • 現在の作品深夜零時、屋台が出る