あらすじ
激動の時代、日本は戦争への道をひた走っていた。
軍部の強硬論が国を覆う中、一人の海軍軍人は、怒号ではなく冷静な判断と揺るぎない信念を貫いた。その男の名は、。
盛岡の一人の少年は、努力を重ねて海軍大将となり、海軍大臣、そして内閣総理大臣として、国家の命運を背負うことになる。華々しい武勲を誇る英雄ではない。しかし、その誠実な人柄と広い見識、そして平和を願う強い意志は、多くの人々の信頼を集めた。
開戦前夜、日独伊三国同盟への反対、海軍の存続を懸けた苦悩、そして終戦へ向けた静かな闘い――。歴史の大きなうねりの中で、米内光政は何を思い、何を守ろうとしたのか。
数々の史実と逸話をもとに、一人の提督の生涯を丹念に描く歴史ノンフィクション。
これは、激しい時代を「静かなる覚悟」で生き抜き、日本の未来を信じ続けた一人の男の物語である。