あらすじ
季節は春。
れんが山小学校の四年生になった灰森光は、今年から新しくやってきたとある先生のことが気になっていた。
彼女の名前は七海ケイト。
上級生の理科を担当することになった若い女性の先生で、アイルランド人のおばあちゃんを持つ、日本人とアイルランド人のダブルらしい。
ここ最近ファンタジー作品にハマっている光は、はじめてケイト先生を見たとき、まるで異国の魔法使いみたいだと思ってしまった。
なぜなら、光が好きなアニメに出てくる赤髪の魔女に見た目がそっくりだったから。
更に、ケイト先生はれんが山小学校のヒゲモジャおじいちゃん先生こと尾頭校長先生の教え子らしく、校長先生も見た目が魔法使いっぽいので、光は『二人は魔法学校の師匠と弟子なんじゃ……?』とうたがっていた。
そんなケイト先生はクセのある赤い髪を肩まで伸ばしていて、いつも理科室であやしい実験を行なっている。
光は彼女が本物の魔女で、じつは理科室で魔法の研究をしているのではないかと思い、友だちの犬養洋太や幼なじみの月石りんごにバレないよう、コッソリと様子を観察していた。
とある日の休み時間。
光が友だちの誘いを断って一人で理科室を観察していた時、突然中から悲鳴が聞こえてきた。
急いで中に入ると、そこには血まみれになったケイト先生の姿があり、光はパニックになってしまう。
しかしそれはケガでも事件でも魔法の儀式でもなく、実験で使うジュースをひっくり返してしまっただけだった。
ホッとひと安心した光だったが、ケイト先生がやろうとしていた実験の内容を聞いたところ『魔女の呪い』や『魔法の手紙』など、なんだか怪しいものばかり。
彼女は本当にただの先生なのか、それとも……?
これは赤魔女先生の正体を確かめたいファンタジー好きの少年が、まるで魔法のように見える科学の現象を学んでいくマジカルでサイエンスなハートフルコメディである。