あらすじ
王宮の地下文書庫で、王室医師が不自然に老いた姿で死亡した。
遺体が握っていた古い銀の留め具と、床に残された、一本だけ長さの異なる七本の線。
王都巡察院の巡察官テッサは、口下手な統括官エヴァンと捜査を始める。
しかし、手がかりが示したのは、九年前に弟が姿を消した王立施設と、決して調べてはならない王家の秘密だった。
王冠のない国で生きた前世の記憶を持つテッサにとって、王家の象徴も聖域ではない。
人の命を奪った疑いがあるのなら、それはただの証拠品だ。
消えた弟を追う巡察官と、彼女より先に危険へ踏み込む不器用な上司が、王冠に隠された罪を暴く異世界恋愛ミステリー。