あらすじ
〇あらすじ
S県社町に住む幸田光典(ミツ)と榊原日向(ヒナタ)は、5年前に離れ離れになった幼馴染である桂木夕香(ユウカ)と再会する。しかしその再会をきっかけに、二人は人を襲う”魔獣”が跋扈する”裏世界”へと引きずり込まれてしまう。
逃げ惑うミツとヒナタは、謎の声に導かれるままに”魔導書”を手にし、魔法を用いて魔獣を倒すものの、ヒナタと離れ離れになり、ミツだけが現実世界へと戻されてしまう。
ヒナタとユウカを救うため、そして裏世界の脅威から町の人々を守るため、ミツは魔導書を手に”死闘”に身を投じていく。
〇登場人物紹介
幸田 光典(ミツ) 17歳 高校2年生 趣味:料理 能力:死闘の魔導書
この物語の主人公。ヒナタ、ユウカとは幼馴染であり、ユウカの事が好きで告白していたこともあった。
祖父、両親ともに警察、検察、裁判官の一家で正義感が非常に強く、頼まれると断れない面がある。しかし本質的には”虚無”の人間でヒナタ以外に友人はおらず、周囲からは彼氏持ちのヒナタと一緒に居続ける”異常者”とも扱われていた。
裏世界をめぐる戦いの中で、ミツは自分の本質――死闘の中でしか生きている実感を得られない――ことを理解していく。
そんな自分の異常な本質と、心からの正義感の中で葛藤していくのが彼のドラマになる。
榊原 日向(ヒナタ) 17歳 高校2年生 趣味:スイーツ巡り 能力:贖罪の魔導書
この物語の主人公2。水泳部に所属しており、健康的な体格と日焼けによる褐色肌をしている。母親は8歳の時に亡くなっており、父親と妹との3人暮らし。
ミツとは毎日一緒に登下校をし、弁当も作ってもらっているが、1つ上の水泳部の先輩と付き合っている。
ミツとは違い交友関係は広く、同性異性問わず多くの友人がいるが、ヒナタの本心はミツにのみ向いている。しかしユウカの事もあり、その本心は隠し続けていた。
誰にも認識されてないが”優柔不断”という欠点を持っており、その欠点を自覚できないまま本人は暴走していき、世界の崩壊を招くことになる――。
牧駒 玲(マキコマ) 24歳 高校教師 趣味:同人ゲーム 能力:幼い頃から習った魔法と体術
守神神社を祀る牧駒家の出身。実家とは折り合いが悪く、監視下という条件付きで家出している。教師としては生徒と友達タイプの付き合い方をしており、普通に生徒からマキコマと呼び捨てにされている。
チサトとは高校2年生の時に出会い、チサトの妹も含め、2年前まで同居していた過去がある。恋人というよりは疑似家族みたいな関係であり、今でも彼女をチサトちゃんと呼ぶ。とにかく運が悪く、チサトと共に昔からあらゆる事件に巻き込まれてきた。ちゃらんぽらんな性格をしているが、チサト絡みになると極端な執着を見せる。
対魔の一族として幼少期より魔法と体術を習得してきているが、家出してから魔法を使っておらず、身体がなまり切っている。
牧駒家の運命を巡る戦いでもあることから、彼もまた否応なしに戦いに”巻き込まれて”いくことになる。
十鉢 千里(チサト) 23歳 刑事 趣味:漫画・ゲーム 能力名:弾丸精製(アモ・マテリアライズ)
社町警察署に勤める女刑事。真面目な堅物タイプで髪型も服装もキッチリしている。まだまだ新人であるため、大ベテランであるタカノリに付いて日々勉強する毎日。
両親はすでに亡く、路頭に迷っていたところをマキコマに救われた過去がある。互いの感情はかなり微妙なものになっており、現在は距離を置いてしまっている。
ドライブ能力は弾丸精製。これにより許可と報告という制限なしに銃を発砲できるようになっている。ちなみに能力名は彼女の趣味。
性格はかなり真面目なタイプではあるが、とにかく運が悪く、今回の一件も彼女だけは血縁も人間関係も全く関係が無い。まさしく”とばっちり”である。
鈴木 真理(マリー) 29歳 医者 趣味:海外旅行 能力名:賢者の液体
社町総合病院勤務の内科医。ドイツ人とのハーフであり、両親は日本に帰化しており、日本語もドイツ語もペラペラ。見た目はがっつり白人の金髪美女。ミツたちよりも前に裏世界に引きずり込まれており、ドライブ能力も使いこなしている。
自分が美人だと自認しており、昔からかなりモテてきた。婚約者もおり仕事も順調で順風満帆な人生であったが、過去に1つ取り返しのつかないトラウマがある。
能力は薬品を作り出すというものだが、現実にある薬品だけでなく、”防御力を上げる”や”電撃を起こす”などといった、概念的な効果を及ぼすことが可能である。(ゲームによくあるアイテムのイメージ)
自分が過去に行った”罪”の清算のために彼女は戦う。それが自分の未来を閉じることになろうとも。
幸田 孝則(タカノリ) 63歳 刑事 趣味:読書 能力:無し
社町警察署に勤めるベテラン刑事。本当は警視まで上り詰めていたが、法改正にギリギリ間に合わずいったん退職したのち、再就職の形で刑事へと戻った。役割もメンター的なものではあるが、本人が現場派ということもありチサトを連れて現場に出向いている。
本人の努力は当然あるが、就職・結婚・子育て・昇進――といった理想的な人生を特に困難なくこなしてきたことと、犯罪者に多く接してきたこともあり、それらをこなせない人間への無意識下の偏見を持っている。
特にミツの虚無には気づいてあげられることはなく、ミツに特大級の願い――”呪い”を託して亡くなってしまう。さらに事件の黒幕が道を踏み外す直接的な原因になったのもタカノリであり、本人が悪いわけではないのだが、罪作りな人生であった。
〇舞台設定
・社町
”守神神社”の門前町として発展してきており、更に10年前から大手地元ゼネコン”桂木建設”の主導の下、再開発計画が行われており、地方都市として大きな発展を遂げてきた。
・裏世界
5年前の社町を模した世界。世界の時間が止まっており、夕方から変わることなく、生ものなども腐ることなく、電気はずっと通っている。
裏世界と現実世界で60倍の時間差が生じており、裏世界に1日いても、現実世界では24分しか経っていない。