あらすじ

海からの白い砂が田畑を枯らす白砂町。    七歳の双子・平太とお鈴は、大好きな父を泣かせる「白いまじない(砂害)」を止めるため、町医者の順庵先生とともに草木を植え始める。    それから、過酷な砂に命を奪われる苗に涙しながら挑み続けた、泥だらけの三年──。    十歳になった二人は、湊屋の惣助あにさん達が始める大きな計画のために、大人から立ち入りを禁じられている天狗山の奥深くへと向かう。    「苗一本につき四文の駄賃」の約束を胸に、順調に松の苗を集める二人だったが、突然の激しい嵐が山を襲い、帰り道を見失ってしまう。    寒さと恐怖に震えるお鈴を抱きしめたその時、ズズズと不気味な地鳴りが響き、バリバリと木々がなぎ倒される山が崩れる音が迫る。 頭上で巨大な羽音が鳴り響き、強烈な杉の葉の匂いが立ちこめ──?    姿は見えねどそこにいる、山の神様(天狗)の気配。 小さな双子が駆け抜けた、ある春の日の、ほんの少し不思議で勇敢な大冒険の記録。   ──これは、白い砂に挑む少年・惣助を描く本編(ファンタジー要素なし)へとつながる物語

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カクヨム
カクヨム2026/07/01
  • 現在の作品青松の道をつなぐもの 〜双子と天狗山の黒い羽〜